ファン感〜俺たちのラストレビュー〜

 11月22日、マリンのファン感に行ってきました。今年はパパイヤ団長という名でおなじみのジントシオ(神俊雄)応援団長が千葉ロッテマリーンズの応援団及び応援団長を卒業しました。おそらく、ファンも卒業し、サッカーのFC東京のサポーターに戻ってしまうのかな。
 選手では初芝の後を受け継いでミスターロッテになっていた今江選手がFAで退団。昨年はチームの顔とも言うべき成瀬選手がFAで退団しましたし、次々いなくなってしまいますね。里崎選手の引退も昨年でした。
 ファン感のプログラムを見て驚きましたが、元応援団で球団職員だった横山健一さんの肩書き「伝説の元球団職員」になっていました。今年の3月、シーズン前に球団職員を辞められたそうですね。みんな、いなくなっちゃうんだ・・・
 ずっとマーくんたちについていた球団職員の高瀬智弘さんも昨年度辞められましたね。
 それから、私が愛してやまない球場の雰囲気、球場外に出店がいっぱいあるマリン。この先駆けを作った出店第一号「ひろ屋マリン」も閉店。あの雰囲気を作ったパイオニア。私は恥ずかしながら今回初めて利用したのですが15年間マリンに出店していたおなじみが卒業してしまうのは寂しいですね。15年間お疲れ様でした。
 そういうこともあって、今日は、いろいろとお別れを言いに来ました。

 そして・・・私も・・・
 私の場合は今回いい形で卒業になりました。
 仕事が忙しくなったとか、名古屋から千葉まで通っているのが職場にばれたら仕事を山ほど押し付けられるとか、家族が入院したとか、身体を壊したとかブラックな理由じゃなくて。
 そういえば、昔、夜中に吐血して救急車で運ばれたこともあったっけ。退院して初めてマリンに行った時、マーくんに会えた時はうれしかったな〜♪
 あの時は本当はマーくん待ちの列を切られた後だったけど、人づてにマーくんに私のことが伝わっていて、とある球団スタッフから「この人は特別です」って言われてマーくんに会えて、マーくんに「元気か?」って言われた時は死ぬほどうれしかったよ♪
 話がそれましたが今回はそんな大変な出来事の末ではなく良い形で卒業します。

 いつもの指定席、内野自由席2階の立ち応援ができるスペースにて卒業証書と花を記念撮影。思い出がいっぱいつまったマリンをこれにて卒業となります。
 この席から見た内野専用応援団長(学ラン着て応援しているファンの人)を見るのが密かな楽しみだったな〜♪
 今みたいに観客がいっぱい入るマリンじゃなく外野以外は人がまばらなガラガラのマリンを知っている私にとって、このマリンは思い出のいっぱい詰まった宝石箱ですね。
 いろいろとお世話になりました。今までありがとうございました。

 私は選手ではないのでファンなので、こうしてひっそりとマリンから卒業します。
 選手のことがうらやましいのは人の記憶に残るし、記録に残るじゃないですか。でも、ファンはどんだけ長年いたとしても誰の記憶にも記録にも残らないことですね。それがくやしいなーなんて思います。
 まあ、思っても仕方ないですが(苦笑)。

 この日、私は一人だけの卒業式を迎えました。私がここで見たもの、聞いたもの、そして、見知らぬ人とハイタッチしたり、いろんな人と話をしたり、「絆」を感じたこと、それもすべて消えちゃうのかな。
 一番印象深かったのは2009年から2010年にかけてのこと。2009年に当時いた応援団が球団と対立して翌年から応援団がいなくなる、マリンの名物だった応援がなくなるのかという危機がありました。そんな危機的状況の2010年はパパイヤ団長が戻ってきて、そして、あの時のオープン戦の外野席では球団職員(高瀬さん)が球団旗を振って、こなつさん、まさなりさん、Mスプラッシュ、ファン(私も含め)が応援歌を歌い、みんなが一緒になって応援を作っていました。それが今の応援の原点です。あれがなければ今のマリンは、マリーンズはありません。
 あの時は凄かったですね。球団とファンの垣根がなく、みんながひとつになって作り上げていました。その作り上げた先に3位からの日本一、最大の下克上がありました。あの時に感じた”絆”は私にとって永遠の宝物です。
 そして、もうあれ以上の体験はこれから先もないだろうななんて。そして、よその球団では絶対に得ることができなかった体験だと思います。今でも昨日のことのように感じます。あの時の記憶・・・
 せめて、私の記憶には残したいですし、足跡は残したいので、このホームページはずっと残しておきたいと思います。
 これが、私がマリンにいた、そこにいた証になるから。

 それから、マリンは卒業しますが千葉ロッテマリーンズのファンは卒業しますが、マーくんのファンは卒業しません。また、今後は一人の野球ファンとしてスタジアムへ訪れたいなって思います(可能なら^^)。
 なので、今度、ここに来る時はOBとして来ます。
 それでは、また。今まで長い間ありがとうございました。