俺たちの最終戦

 9月21日、マリンに行ってきました。この日は最終戦のつもりで行きました。
 まず、始めに。私は今年始まった「おもてなしグリーティング」という名の開場時にゲート入口でマスコットが出迎えてすぐに引っ込むというのが大嫌いです。
 私はこれは大失敗だと思っています。なぜか?選手が出迎えてくれるならわかります。すぐに引っ込むのも試合があるから。選手はこれから試合をしないといけないですから本来、間近で出会えないですからね。それが目の前に!これは大興奮なわけですよ。なので私自身はフェスタは(勝率も悪いし)大嫌いなんですが、凄く大きな意味や価値があると思います。
 でも、普段の試合で今まで確実に会えていたマスコットを入口に並ばせてハイタッチってなんでしょうね?これを考えた人は今までマスコットが精力的に動いていたマリンスタジアムを見たことがあるのでしょうか?非常に不思議です。
 たぶん、球団社長のアイディアなんでしょうが、入場時にハイタッチをする腕振り人形をさせて「ドアラやつば九郎」みたいに人気が出ると思いますか?そもそも、ドアラやつば九郎ってそんなことしましたか?そうやって彼らは人気になったのでしょうか?
 はっきりいって単なるファンサービス低下に過ぎなかったです。マスコットたちが働き過ぎだから少しは楽させてあげよう!という考えならわかりますが、これで人気が出ると思っているのであれば、今までのグリーティングをやめて「おもてなしハイタッチ」にしたことで確実に活動の幅は減ったわけですから、多くのマスコットファンががっかりしたことでしょう。
 私は正直、失望しました。
 おもてなしグリーティング、外でのダンスショーに参加するもチアのダンスに添え物として参加(まるでパセリみたいな感じに)、なお、その際、ダンス終わったらさっさと中へ引っ込む。あとは試合中に会えるか会えないかわからない回遊(しかも列がすぐ締め切られる)、そして試合後は再び、ダンスショーに添え物として参加。決して主役になることはなく、しかも、終わったら誰とも触れ合わず、さっさと引っ込む。
 これで球場行ってマスコットを見て、マスコットの良さ、楽しさがわかり、人気が出ると本気で思っているのでしょうか?いったい、誰がこんなマリンに変えたのか?
 これなら別にマリン行かなくてもネットの中継見てればいいじゃん!と私は思いました。

 去年までは、もっとマスコットがのびのびと自由に動いて笑いを誘っていたのですが、なんでこういう形にしたのか私には理解できなかったです。
 もし仮にマスコット自身の能力が低いのなら、こういう扱いでも仕方ないのですが、もともと放し飼い状態が面白かったのに潜在能力を生かそうとしない今の球団の姿勢に大きな疑問を感じた一年でした。
 正直、来年以降はマスコットファンの方はマリンは白紙に戻した方がいいと思います。昔と違って彼らの面白さが生かされない残念な場となっています。本当はもっともっと面白く楽しくなるのに・・・

 さて、そんな複雑な思いでマリンを訪れた私。この日は外でのグリーティング!なかなか快調でした♪マーくん、リーンちゃん、ズーちゃん、クール全員登場のオールスター♪で、もって列が切られないようにチョイスしながらマーくんとクールを選択。翌日はリーンちゃんとズーちゃんと思ったものの、その翌日はマスコットの長所を消す悪名高きおもてなしグリーティングで断念。昔は土日祝日でも4人と会えたけど、今は絶対に無理ですね。ただ、今の無理は1泊2日でもどちらかがおもてなしグリーティングだと一人も会えないってことにもなりかねない恐怖。実際に翌日の22日は外れ回(おもてなしグリーティング)でしたから。
 ということで21日、これが実質最終戦と思った見方!まさに正解でした!

 つづいて、試合前のステージ。内野自由席2階の応援席をとって急いで戻ってきたら、いい感じで側面が空いていたのでそこへ。というより“あの人”がいたので。謎の観客ダンサーさん。私にとってマリンには同じファンでありながら心に残るスーパースターがいる。それが謎の観客ダンサーさんであり、内野自由席2階の応援団長さんであり、帰りの歩道橋で自分のチラシを配ってるダミーバレンタインさんである。同じファンでありながらここまでの存在感はすごい。実際、ダミーさんは名物すぎてファンブログにとりあげられたこともあるし、内野の応援団長は某動画のコメント欄で「今年も健在でしたか」と書き込みが来るぐらい有名。これだけファンに愛されるファンも珍しい。ファンがファンにする最大のファンサービスだと思う。その存在自体が素晴らしい。
 話をもとに戻しましょう。謎の観客ダンサーさん、今年は千葉からでなく訳あって長野からマリンに通っていたそうですが、そこまでする価値がここにあるわけなんですね。そして、それを楽しみにしている私は真後ろへ。もう、このあたりは確信犯です。コラボダンスできて最高でした。あっそうそう、今回はコラボダンスだけでなく歌も歌いました。「千葉、心つなげよう」とか「終わりなき輪舞曲」とかね。なんで歌おうかと思ったかっていうと、以前、謎の観客ダンサーさんが歌ったことがあって、めちゃくちゃ面白かったから。突然、歌い始めて「これ!すごい♪どこの歌謡ショー♪」と思ったから。自分もやってみようと思って♪もう完全に確信犯ですね♪
 なかなかの充実ぶりで、まさにこれが実質の最終戦でした。

 試合もよかったですよ。試合内容もですが、まず、試合開始前、内野2階席専用応援団長を発見しましたから!実はあの人は球場に来る時は普通の服装です。マリンに着いてから学ランに着替えます。そして、基本無言で応援の振りをする!なのであの席の前方にいる人は後ろで何があるのかわからないまま試合を見終えるということもあるかも。とにかく声を出さず無言でやってます。そして、子供にも大人気。何回かすると近くにいた子供がやってきて真似をします。それを快しとしている懐の深さ、それが素晴らしい♪ファンに愛されるゆえんですね。そして、私もそれを楽しみにしているので21日だけでなく22日もいてくれたのはよかった。球場の風物詩、隠れたアトラクションですね♪
 応援団長を見ながら応援できる内野自由席2階。ここにMスプラッシュも加わるこの内野自由席2階が楽しいですね。外野もいいのですが、より自由度、楽しさが増すこの空間が好きですね。
 あっそうそう♪この時ですね。私、以前からどうしてもやりたかったことやれましたし♪試合前のダンスショーで謎の観客ダンサーさんと踊っているし、あの場ではMスプラッシュと一緒にダンスしてる感覚なので踊ってみたオフ会ってノリで「ニコ動 踊ってみたオフ会」って紙を用意して記念撮影をしてみたくて♪
 これ、あれなんですね。私が何か紙を持っていると「なんですか?」って聞くんですね。Mスプラッシュの鳥取出身の友貴さん、するどい!
 とりあえず、私は「なんでもないただの紙です。」とごまかしておきました。そうです。人と人とは信じあうことから始めないと♪なんでも疑ってかかってはいけない。そんなことをしたら、この国はだめになってしまう。そう思ったのですよ、私は♪
 次に何かやる時は、もっとうまいことごまかして「何か紙を持ちますけど、これ持つと写真がしまってみえるんですよ。なんだか気持ちがひきしまるというか」と言ってみたいと思う。もっとアドリブきくようにしないと、がんばれ!私♪

 ちなみに私を疑った(冤罪?それとも名推理?)鳥取の方への反撃手段としてはですね。試合中の応援の際「○○!(選手名)海まで飛ばせー!いっそのこと鳥取まで飛ばせー!」ってウケ狙いの発言で仕返ししときました♪これでよしっと♪
 それにしても今年、鳥取は熱いですね。スタバもできたし(今までなかったの知らなかったけど)、これから10月にセブンイレブンも鳥取にできるとか。これでスタンドデッキのチケット、セブンイレブンのみで取り扱いってやつ、鳥取で買えるようになりますね♪よかった!来年から鳥取の人が一気にマリンに来たりしてね♪鳥取が熱い!大フィーバーな予感です♪
 試合も楽しくて応援も楽しくて、そして、最後はゲートでのお見送り。この時、リーンちゃんとハイタッチして帰っていきました。21日こそはまさに最終戦にふさわしい出来でしたね♪

 そして、まだ終わりではありません。これがマリンのすごいところ。まだまだつづきます。ラスト、この日はお見送り後、特にイベントがなかったのでそのまま歩いて帰るというか宿泊先である蘇我駅へ向かいます。ちなみにですね、私の宿泊先はネットで安い順に選んでいるので毎回ころころ変わります。今まで蘇我駅、千葉駅、千葉みなと駅あたりが多く。海浜幕張駅、船橋駅あたりもありますし、今年、初めて稲毛海岸駅あたりにも。いろいろ今まで本当にお世話になりましたビジネスホテルたちに感謝です。
 基本的に野球観戦してホテルへ行くとシャワーあびて寝るぐらいしか時間が残ってないので、最低限でいいかなと思って選んでいます。でも絶対にカプセルホテルもしくはそれまがいは泊まらないです。事件に巻き込まれそうで怖くて。泊まるのは一般的なビジネスホテルです。
 さて、ホテルへ帰る道すがら、我々帰途につくファンを待っているのが帰りの歩道橋。歩道橋に何が待っているかって?あの人!ダミーバレンタインさん!ボビーバレンタインのそっくりさんということで自分のチラシを作って配っている人。勝っても負けても「ガンバロッテ」と言って同じファンとハイタッチをしていく人。最初はハイタッチとチラシ配布だけだったけど、いつしかラジカセまで持ってきて自分で替え歌作って歌って、それを流している!もうマリーンズファンだけでなく相手チームのファンにも知られているほどである。
 そんなダミーさん、いったいいつ着替えているのか?あのユニフォーム姿でサングラスを西武ドームでも東京ドームでも見かけたことはあるが、マリンの球場内ではない。いや、あるけれど、あの姿ではなかった。つまり、これは私の推測であるがマリンのトイレで着替えて帰りの歩道橋に立つのではないだろうか。試合が終わるとともに着替えて急いで球場の外へ出てラジカセ、チラシをセットする。たぶん、そうではないか。そうでなければ試合後に偶然あの時間帯で会えるはずがない。野球を見てその足で大慌てで球場外のあの場所へ行くのである。ちょうど球場で正装に着替える内野2階の応援団長と逆のパターンである。
 一度だけ上を普段着に着替え帰ろうとするところでバッタリ遭遇したことがある。そんな時、ダミーさんは「お〜!まだいた!ちょっと着替えるから待ってて」と言って、わざわざ着替えてくれた。これぞ!ファンサービス♪さすが!ファンを放っておかないファンに愛されるファンである♪だからこそ言える。あのユニフォーム姿で観戦してはいないはず。
 この日はラストに帰りの歩道橋で会えた。ハイタッチをした後、チラシをくれた。ぎっしり書いてあるが、これはいったいなんだろう。でも、ロッテを好きな気持ちがいっぱい伝わってくる。それを我々ファンはどう受け止めればいいのか。「うわ!?なんて危ない人だ!?」と思いながらハイタッチ♪これでいいと思う。これが正しい接し方なんだと思う。もはや様式美である。たぶん、ロッテがなかったら世の中に暴走していってしまうほどのロッテが好きすぎるロッテファン。そんなファンの中のファンを見ながら私はホテルへと向かった。もちろん、私も同じようなファンである。世の中へそのまま流れて行ってしまっては危険だろう。ロッテがあるから救われている、この思いが昇華し救われている、そんな思いである。

 なにはともあれ、試合前に謎の観客ダンサーさんとコラボし、試合中は内野2階専用応援団長さんを見て、試合後はダミーバレンタインさんとハイタッチ♪まさにこの日こそが私の僕の俺たちの最終戦。最終戦たるにふさわしい内容だった。