ひとつの夢の終わり

 今年、1月のマリンでの迎春イベントでリーンちゃんのサイン、写真待ちの列に並んでいた時、私のすぐ後ろでとある女性(高校生ぐらいかな?)とその女性の母親(あとで父親も登場)がちょうどその頃、選考中だったMスプラッシュオーディションの話をしていて「合格するといいな」って話をしていた。
 私はすぐ前でその話を聞いていて心の中で「がんばれ!」とエールを送ったのを覚えている。その割にはついこの間までズーちゃんの列に並んでいた人って勘違いして覚えていたが(汗)ドンマイ!私!

 今年、ずっと”その後”が気になっていた。なぜかというと、それが私にとっても一つの夢だからである。
 私と同じようにマスコットが好きでマスコット待ちの列に並んでいた人の誰かが、あこがれのマーくんたちと同じ夢のステージに立てるとしたら物凄いことである。アメリカンドリームならぬジャパニーズドリームだと思う。
 MDA、マリーンズダンスアカデミーの生徒にとってあこがれの存在であるMスプラッシュになるのも一つの大きな夢であれば、マーくんたちが好きなマスコットファンにとってもあのあこがれのマーくんたちと同じステージに立てるというのは夢のような話だと思う。
 だからこそ、私は同じマスコットファンとして、もしかしたら我々の仲間が夢のステージに立ったのかも?と思い、夢のつづきを追った。
 まあ、正確には私の当時の記憶を限りに・・・もしかしたら、この人だったかな?と思しきメンバーに聞いてみた。
 でも、夢は夢であった。現実にはならなかった。先日、聞き終えて、ひとつの夢の終わりを感じた。

 まあ、ぶっちゃけてしまうと、ダンスをするということに関すれば、別に場所が千葉である必要性はなく、それが野球である必要性もなく、ましてやマリーンズファンである必要性もない。
 なので、今年のステージで「ロッテのエースは?」って問いに投手じゃなく野手を答えた人がいるように、みんな最初はそんな感じだったと思う。
 本当はマリーンズファンからってのがいいけど、そうじゃなくオーディション受けた人の方が圧倒的に多いと思う。

 というより、むしろ、ロッテファンなら受けなかったんじゃないかと(苦笑)
 なぜなら・・・外野でホームランボールとろうと虫取りあみ持った人たちがいたり、内野の2階席で学ラン着て応援してたり(ちなみに学ランはマリンで着替える)、パパイヤ鈴木みたいなかっこうして応援してた団長がいたこともあったし。
 もっと昔の話をすれば、いなくなった選手の背番号つけたユニ着たファンの方が多かったり・・・とにかくマニアの巣窟!
 そんなファンたちを前にダンスしたいか?と言えば、おそらく答えは「ノー」で!
 ほとんどの人が何も知らずにマリンにやってきてダンスしてみて初めて千葉ロッテマリーンズを知って、さらに初めてロッテファンを知ってびっくりだと思う。
 まあ、そんなとこかなと。

 私が知る限りでマリンの外野の応援席で跳んで応援している人たちの中から、つまりは我々の仲間からMスプラッシュになったのは、まりえさんという人で2006年あたりから4年間ほど(たぶん、大学生だったのでは?と思う)Mスプラッシュをされていた方だけ。
 外野で応援していたファンの中から夢のステージへ!という夢は、その時に果たされた。

 次は・・・
 マーくんたちを好きなファン、マスコットの列に並んでいた人たちの中から夢のステージに立つ人が現れたら、本当にすごいことだと思う。
 あのあこがれのマーくんたちと同じステージに立ち、同じ夢を描く。
 マーくんたちが行った幼稚園訪問でマーくんたちと出会い、マーくんたちを好きになり、マリンに来てマーくんたちの列に並んで・・・
 すべてが夢だったかな。でも、そんな見果てぬ夢、いつか実現する日が来たらいいなって思う。