最後になるはずだったファン感

 11月22日、今年マリン卒業を宣言したため最後のファン感謝祭のつもりで行きました。
 今年のファン感の最大のみどころは!成瀬を探せ!ですね。このたび、FA宣言をして他球団へ行くことが確定した成瀬(結局、後日ヤクルトへ行くことが確定しましたが)がファン感謝祭に来るのかどうか・・・
 球団を出ていくことが決定的な選手ってファン感に出る人まずいないんですよね。球団事務所に来て挨拶してもファンの前には姿を見せない・・・
 それが新聞報道ではファン感に出るってあったので・・・探そうと思ったら・・・いきなり!最初のステージ(開会式)で登場!イベントステージでも登場!さらには選手会長だったので閉会式に登場し最後のご挨拶まで!
 私はあまりのレアな出来事に感動しました。

 まあ、賛否両論はあるでしょうが、FA自体は、たぶん・・・一発病(ホームランよくくらう)の成瀬にとっては魅力的だったんでしょうね。4、5点とられても10点ぐらいとってくれる打線の方が自信を持って投げられる。今のロッテでは4、5点取られたら確実に負けですから。
 そう思うことにします。それに出づらいファン感に出て最後の挨拶したのだから。そこまでする人まずいませんからね。それでいいんじゃないですか。
 だいたい、彼は球団の納会まで出たんですよ。11月27日の!ヤクルト移籍が決まった後で!そこまでロッテのこと好きなら何も移籍しなくても・・・と思いますが、ロッテらしい出来事でよかったんじゃないですか。
 まあ、そんなにロッテが好きなら、マリーンズが好きなら、いつかこっそりとでも戻ってきてほしいですね。




      


      


      


      


      


      


      


      


      


      


      


      


      


      


      


      


      


      


      


      


      


      


      


      


      


      


      


      


      


      


      


      


      


 私は最後のマリンとなるので、もう後悔することのないよう見納めとなってもいいように、じっくり見ていました。いろいろなところの写真を撮ったり、見たり・・・「ああ、この席ではこんな思い出があったな〜」とか。
 さよならの挨拶をスタジアム自体にするとともに、お世話になった友人知人にも。ただ、「お世話になりました」というと「来年もよろしくね♪」なんて返されてしまったり(苦笑)
 いざ最後と思うと目頭が熱くなりますね。私にとっては、いつも優しく温かく包んでくれる場所でしたから。第二の故郷、心のふるさとなんですね。そんな場所に、さよならを。おわかれを。
 そうこう思っているうちに意外な言葉もいただきました。とある大阪出身の方からですが、私は「今までありがとうございました」と言ったのですが、それで普通にお別れだと思ったら「そんな悲しいこと言わないで」って。それで言葉に詰まってしまって。ただ、その人とは、もうおそらくマリンでお会いすることはないと思うのですけどね、たとえ私が卒業を一年延期したとしても・・・
 ただ、思いがけず、そんな言葉をもらうと考えてしまいますね。頭の中でいただいた言葉がぐるぐる回転する中、海浜幕張駅へ向かいました。

 「もう、ここに来ることはないだろう」と思って海浜幕張駅に来た時、私は定期券をマリンで落としたことに気づきました。名古屋なのでマナカです。ここ千葉ではレアものです。
 恥ずかしかったのですがマリンスタジアムへ電話したら、誰かがひろって届け出てくれたみたいで!感謝!感激!です!すぐ、今来た道を戻ることに♪
 ただ、それも恥ずかしかったです。ファンがみんな帰った後の時間、残っているのはスタッフだけで球団職員が帰る時間帯とかじゃないかななんて。そんな中、ファンが一人、「すみません、忘れ物を・・・」って言いに行くというのが(汗)
 スタジアムに着いたら、球団職員の高瀬さんに遭遇して(笑)
 やっぱり誰かに見つかってしまうなんて(汗)

 でも、本当に見つけて届けてくれて助かりました。あのスタジアム、そういうところが好きです。あそこで働く人、あそこへ来る人、ひっくるめて全部好きです。
 私は何年もマリンに通いましたが、そういった温かい心があるので、そういったところがものすごく好きで何年も通いました。

 それで、ふと思ったのですが、今回、初めてなんですね。私が定期券を落としたの。私、今の今まで定期券を落としたことないのに・・・生まれて初めて落としました、定期券を。
 考えすぎかもしれませんが、定期券がマリンにまた戻ってこいよってメッセージを私に送ったんじゃないかと
 結果的に海浜幕張駅からまた来た道を戻ってきたわけだし・・・
 そんなことを帰りの新幹線の車内で、その日あった出来事すべて含め、いろいろ考えていました。

 それで・・・結論をここで書きますが、私は卒業を一年だけ延期することにしました。もちろん、マリンに行く回数自体はぐっと減ってしまいますが。
 今年、不完全燃焼でやりきれなかったこと、心残りなこともありますから。
 一年だけですが、卒業を延期で、留年ということで。
 なので、また、マリンに戻ってきます。年が明けても。